このルートの中で、特に検討を要すると思われる積雪地形を下のウエブアルバムに準備しました。ご覧ください。
http://picasaweb.google.com/oginok36/0903203?authkey=hp80p4ax4-Y#
白神山地には、人が辿ったかすかな、しかしはっきりとした痕跡が残っています。人々は深い山に分けいり、山と共に生きていました。ブナ林と人が共に生きた姿を今に伝えています。白神山地で人々がどのように生きていたか、白神山地に残された古道を訪ねて、その生態史的な意義を探ろうとしています。
2008年3月20-25日 積雪期の白神山地横断計画の第二弾として、前年の白神岳-向白神岳に引き続き、白神岳から二ツ森に向かった。 詳しくは次のウエブサイトでご覧ください。
白神山地の世界遺産登録地域は秋田・青森両県にまたがっている。県境尾根を東西に歩くのを白神山地横断とするならば、青森から、秋田へ、またはその逆のコースは白神山地縦断の旅といえよう。白神山地を縦、横に歩きたいと思って計画していたら、秋田県側の白神遺産区域は核心地域が立ち入り禁止になっているという。白神山地には縦横に人が分け入った道がある。ほとんど消えそうになっているものばかりだが、藪漕ぎをしながら、足元にオオバコが群生していることに驚かされたりする。現代社会では殆んど顧られなくなった白神山地の道、白神古道の持つ意味を生態学的なスケールで掘り下げてみたいと考えるようになった。このブログのタイトにしている「白神古道の生態史観」研究の端緒となった旅である。この旅は核心地域を通過するので、津軽、米代西部両森林管理署に入山許可を得て行った。日出平洋太郎さん、高尾文雄さんのおふたりと三人旅だった。鹿内善三さんには終始、心暖まる強力なご支援をいただいた。深く感謝の念を捧げる。
白神山地を青森側から秋田側に縦断する古道探査の準備として、8月1日に大川源流を遡行し、キュウベイの滝の沢をつめ青鹿岳にいたり、青鹿沢を下り、大川に戻る計画をたてた。2泊3日の計画であったが、雨のため沢が増水したので、一日停滞して水位の下がるのを待った。清野宏さん、丸尾信さんのおふたりと三人の旅だった。